Apache HTTP サーバ バージョン 2.5
説明: | 起動時や再起動時に実行コードとモジュールをサーバにロードする |
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ステータス: | Extension |
モジュール識別子: | so_module |
ソースファイル: | mod_so.c |
互換性: | このモジュールは Window では (常に含まれている) Base モジュールです |
いくつかのオペレーティングシステムでは、サーバの再コンパイルをする代わりに、 このモジュールを使用して 動的共有オブジェクト (DSO) 機構により、実行時に Apache HTTP Server にモジュールを読み込ませることが できます。
Unix 上では、読み込まれるコードは通常は共有オブジェクトファイル
(普通 .so
という拡張子が付いています) からです。
Windows 上ではこのモジュールの拡張子は .so
か .dll
です。
Apache HTTP Server のあるメジャーバージョン向けにビルドされたモジュールは一般に 他のメジャーバージョンでは動きません。(例えば 1.3 と 2.0、 2.0 と 2.2) またメジャーバージョン間ではAPIの変更がしばしば発生し、そのため新しい メジャーバージョン向けにモジュールの修正が必要になることがあります。
Windows において動的にロードされるモジュールの拡張子は普通 .dll
ですが、Apache httpd のモジュールは mod_whatever.so
といった名前を持ちます。これは、他のプラットフォームでの通常の形式に
あわせたものです。しかしながら、サードパーティ製モジュール、例えばPHPなど、
は今でも .dll
の拡張子を使っています。
まだ mod_so
で ApacheModuleFoo.dll
という名前の
モジュールもロードされますが、新しい名前の付け方を使う方が好まれます。
モジュールを 2.0 用に移植しているのであれば、2.0 の習慣に合うように名前を
修正してください。
Apache httpd のモジュール API は UNIX と Windows 間では変更されていません。 多くのモジュールは全く変更なし、もしくは簡単な変更により Windows で実行できるようになります。ただし、それ以外の Windows には無い Unix アーキテクチャーの機能に依存したモジュールは動作しません。
モジュールが実際に動作するときは、
二つの方法のどちらかでサーバに追加することができます。まず、Unix
と同様にサーバにコンパイルして組み込むことができます。Windows
用の Apache httpd は Unix 用の Apache にある Configure
プログラムがありませんので、モジュールのソースファイルを
ApacheCore プロジェクトファイルに追加し、シンボルを
os\win32\modules.c
ファイルに追加する必要があります。
二つ目はモジュールを DLL としてコンパイルする方法です。
DLL は共有ライブラリで、実行時に
ディレクティブによりサーバに読み込むことができます。これらのモジュール
DLL はそのまま配布することが可能で、サーバを再コンパイルすることなく、Windows
用の Apache httpd のすべてのインストールで実行することができます。LoadModule
モジュール DLL を作成するためには、
モジュールの作成に小さな変更を行なう必要があります。
つまり、モジュールのレコード (これは後で作成されます。
以下を参照してください) が DLL からエクスポートされなければなりません。
これを行なうには、AP_MODULE_DECLARE_DATA
(Apache httpd
のヘッダファイルで定義されています) をモジュールのモジュールレコード
定義の部分に追加してください。たとえば、モジュールに
module foo_module;
があるとすると、それを次のもので置き換えてください。
module AP_MODULE_DECLARE_DATA foo_module;
Unix 上でもこのモジュールを
変更無しで使い続けられるように、このマクロは Windows
上でのみ効力を持ちます。.DEF
ファイルの方を良く知っているという場合は、
代わりにそれを使ってモジュールレコードを
エクスポートすることもできます。
さあ、あなたのモジュールの DLL を作成しましょう。これを、 libhttpd.lib 共有ライブラリがコンパイルされたときに作成された ibhttpd.lib エクスポートライブラリとリンクしてください。この時に、 Apache httpd のヘッダファイルが正しい位置にあるように、 コンパイラの設定を変える必要があるかもしれません。 このライブラリはサーバルートの modules ディレクトリにあります。 ビルド環境が正しく設定されるように、既存のモジュール用の .dsp を 取ってくるのが一番良いでしょう。もしくは、あなたの .dsp と コンパイラとリンクのオプションを比較する、というものでも良いです。
これで DLL 版のモジュールが作成されているはずです。
サーバルートの modules
ディレクトリにモジュールを置いて、
ディレクティブを使って読み込んでください。LoadModule
説明: | 指定されたオブジェクトファイルやライブラリをリンクする |
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構文: | LoadFile filename [filename] ... |
コンテキスト: | サーバ設定ファイル, バーチャルホスト |
ステータス: | Extension |
モジュール: | mod_so |
LoadFile ディレクティブは、サーバが起動されたときや再起動されたときに、 指定されたオブジェクトファイルやライブラリをリンクします。 これはモジュールが動作するために必要になるかもしれない追加の コードを読み込むために使用されます。Filename は絶対パスか、ServerRoot からの相対パスです。
例:
LoadFile libexec/libxmlparse.so
説明: | オブジェクトファイルやライブラリをリンクし、使用モジュールの リストに追加する |
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構文: | LoadModule module filename |
コンテキスト: | サーバ設定ファイル, バーチャルホスト |
ステータス: | Extension |
モジュール: | mod_so |
LoadModule ディレクティブは filename
というオブジェクトファイルおよびライブラリをリンクし、module
という名前のモジュールの構造をアクティブなモジュールのリストに追加します。
Module はファイル中の module
型の外部変数の名前で、モジュールのドキュメントに
モジュール識別子として書かれているものです。例 :
LoadModule status_module modules/mod_status.so
これは ServerRoot の modules サブディレクトリから指定された名前の モジュールをロードします。